新緑の季節|自転車で風を感じながら聴きたい曲たち, a playlist by Hitoshi Maruoka on Spotify

PLAYLIST

1.「Beauty」/James Iha 

緑の中を颯爽と自転車で走り抜けるのは、本当に気持ちがいい。特に春は新緑がまぶしく、色とりどりの花が目に飛び込んできて、視界に入る風景が輝きながらどんどんと移り変わっていくのが自転車のスピード感ならではの心地よさではないでしょうか。 「世界は変わり続けているけれど僕の愛は変わらないよ、美が見えるかい、愛が見えるかい、全てのものが見えているかい」と歌っているのは、元スマッシング・パンプキンズのギタリスト、ジェームス・イハの1998年に発売されたソロ・アルバム『Let It Come Down』からの隠れた名曲です。スマッシング・パンプキンズ時代の疾走感あふれるハード・ロックとは違って、彼のソロ・ナンバーはとてもオーガニックな手触りで自転車の心地よいスピード感に合いますね。 (選曲・文/阪口マサコ)

2.「Green Circles」/THE SMALL FACES

今回は休みを使って実践してみました。地元にある潮浜公園にお出かけ。海沿いの広い公園で、緑も豊富。加えて通路も広い。ここで午前中にゆっくり自転車で一周回ってみました。そこで意外に良かったのがこの曲。「緑の環が空に浮かんでいる夢を見た。」と歌うサイケデリックなポップ・ソングです。1967年に発表されたスモール・フェイセスのファースト「Small Faces」に収録されています。オルガンとピアノが重なって生まれるメルヘンチックな世界観が素晴らしい。ぽやぽやした歌声による「Green Circles」のリフレインを聴いていると、公園でのトロトロ運転も気分上々です。緑の環を潜って円を作る、ということでぴったり。是非お試しあれ。 (選曲・文/旧一呉太良)

3.「言い訳Maybe」 / AKB48

爽やかな並木道を自転車で走る姿、ついつい制服を着た少女を思い浮かべたくなるのは、PVや映画でそういったシーンが多いからなのでしょうか。そしてそれが多い理由は、やっぱり少女の姿以上に風景が美しくて、絵になるからなのでしょうか。それを体現しているのがAKB48の13thシングル「言い訳Maybe」。青春時代の恋愛模様、自転車の通学風景がこの曲の歌い出し。そしてPVのモチーフになっているのが校内の自転車レース。疾走感のある雰囲気は、風を感じながら、というよりも、風を切りながら、という表現の方が相応しいかもしれませんが、爽やかな風を感じるにはピッタリの曲です。 (選曲・文/Kersee)

4.「My Ever Changing Moods」/The Style Council

自転車で風を感じながら走っているとき、視界を色とりどりの風景が横切るように、頭の中もいろんな思考が浮かんでは消えてゆきます。そして、次第にほろ苦い過去の思い出なんかも新緑のまぶしさにかき消されてゆくのです。 そうやって自転車で走ると頭の中が少し整理される感じがします。とくに春の季節は、柔らかい緑の風がもやもやしていた頭の中をさっと洗い流してくれるかのようです。 1984年に発売されたザ・スタイル・カウンシルの名盤『カフェ・ブリュ』より、アルバム・バージョンで。移ろいやすい心情に捕われた男の心を歌っています。ホーンの入っていない静かめのピアノ・バージョンは、一人で自転車を走らせている時に心に寄り添ってくれる感じがします。
(選曲・文/阪口マサコ)

5.「カメラ!カメラ!カメラ! (Guitar Pop Version)/Flipper's Guitar

1989年8月のデビューから1991年10月の解散までのわずか2年間の活動期間にもかかわらず、日本のロック史に大きな影響を与えた小沢健二と小山田圭吾二人によるユニット、フリッパーズ・ギター。当時は渋谷系として語られていた彼らの楽曲から「カメラ!カメラ!カメラ!」。

新緑の頃、デジカメ背負って新緑の木漏れ陽の中を自動車で回遊するに心地いい曲。撮影の散策には自転車がいい。自由に街のあちこちを自分のペースで回れるから。そんな新緑の季節の自転車行にピッタリ。軽快なリズムのこの曲は自転車のみならず、ドライブミュージックとしてももちろんいい。(選曲・文/Hitoshi Maruoka

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